100周年スペシャルコンテンツ
座談会
DISCUSSION
100周年スペシャルコンテンツ
新時代「令和」がスタートしました。
2020年(令和2)に創業100周年を迎えた当社。
新たな時代を大きく担う若手社員に、夢や希望、抱負などを社長とともに語り合ってもらいました。
メンバー
山下 哲平
2017年入社
印刷営業部
金沢営業所
山田 望鈴
2017年入社
印刷営業部
印刷営業課
寺下 太陽
2018年入社
加工品営業部
包材営業課
市井 菜摘
2018年入社
富山工場
事務課
西村 実希子
2018年入社
印刷営業部
 印刷営業課
東 菜知穂
2019年入社
印刷営業部
高岡営業所
小林 茉央里
2019年入社
砺波工場
事務課
山影 有三
代表取締役社長
司会
小笹 一也
営業本部
企画開発チーム
chapter1
人との関わり・仕事との関わり
司会
入社数年で仕事について感じていることを教えてください。
山下
営業に配属前の営業職のイメージは、営業所の目標が決められていて、それに向かって営業所全体で頑張っていく、「チームプレー」のイメージでした。
しかし、実際は、想像以上に「個人プレー」。営業所の上司や先輩たちは相談にのってくださいますが、まずは個人でどうにかしなければならないと、頑張っている。きつくなることもあります。営業なので目標が決められていることは大変ですが、大きい仕事を受注すると社長や部長からメールが送られてくるのは嬉しいですね。
市井
この1年は仕事のノウハウを覚えることで精一杯でした。一人前になっていくことが求められており、それを目指しています。外注担当をしているので、段取りが自力でできたときは達成感があります。また、依頼書を出してサンプルが出来上がってくると、「ああ、こういう風に製品が仕上がってくるのか」と実感したときは、面白いし、楽しいですね。仕事をしていく上で、自分が判断できること、できないことをその場で判断するのが難しいです。仕事の優先順位を決めることが今後の課題です。
西村
入社を決めた理由は、形のないものから、具体的に形にしていく仕事に携わりたかったからです。工場にいて、受注した製品が出来上がる場合、制作・印刷・出荷など、いろいろな工程にいろいろな人が携わっていることを知りました。今年になって営業になり、今度は、仕事を受注するまでの活動に携わっています。原稿をもらってお客様のイメージを膨らませ、工場に依頼して初めて仕事になる。いろいろな人との関わりがあって、出荷までもっていくのは大変だな、と実感しています。今、スタート地点に立ったばかりで、形のないものから、形にしていきたいです。
社長
無から有を創り出すことは、デザイン的なことを含めてキレイなイメージを持っているかもしれませんが、みんながそれぞれの役割を果たして初めて製品が出来上がるのです。いろいろな人が関わり合い、それが一つでも欠けていると、ものは出来上がりません。それぞれのポジションの関係や取り組みを理解した上で、自分の役割と周りへの関わり方を考えることが重要です。あとは必ずしも今までやっていることが正しいとは思わず、自分で判断して欲しい。今のやり方のままではなく、疑問を持って会社を変えていきましょう!
山田
入社1年目は、富山工場で、今、市井さんがやっておられる事務課の仕事をしていました。2年目は、西村さんと同じく印刷営業課で営業をやっていました。今年3年目で引き続き印刷営業をしています。1年目と2年目で全く違う仕事をしてきましたが、それはとても良かった、と思っています。なぜなら、労働組合、富山工場、砺波工場、グラビア営業課の人々と関わることができ、いろいろな情報をもらえたり、サポートしてもらえたりしたからです。新人教育としては、「今月、ここ行くよ」「来月、この仕事するよ」といった月ごとの計画的なカリキュラムが必要だと思います。
社長
確かに以前は、営業は見て覚えろ、感じて覚えろ、という感じでした。今もそういう部分ありますが、カリキュラムに関しては改善していかなければならないですね。研修期間は、その場の雰囲気と人との関わりで、仕事のイメージづくりと興味をもつこと、そして周りの人と関係をつくることが大切です。
寺下
入社当時は富山工場の品質管理室で、ずっとフィルムと向き合っていたのですが、今は包材営業でお客様対応になりました。お客様といっても、工場の人、購買担当、中には社長もいらして、どういう風に信頼関係を築いていこうかと考えています。ゴールデンウィーク明けから一人立ちして、どんな風に接して、どんな風に顔を覚えてもらおうか、今から楽しみです。包材営業課は、他の営業課と違って人数が少ないので、その分強くつながっていけるのかな、と思っています。
社長
営業に必要なのは、次の2つ。①聞く力、②質問する力。この2つで得た要望や情報に対して愚直にスピーディーな対応ができれば、お客様からの信頼は得られるはずです。しゃべりが得意な人が営業向きというのは、必ずしも当てはまらないと思っています。
chapter2
女性社員に働きやすい環境づくりは、魅力的
司会
今年、新入社員の二人は、どんな理由で入社を決めたのですか?
就職活動をする中で、先ほど社長がおっしゃった通り、印刷業界にキレイなイメージがあり、ポスター、パンフレットなどを創ってみたかったです。また、女性社員が長く働いているということを企業説明会等で何度も聞き、そういう取り組みにいち早く取りかかったのがチューエツだと聞いたので、それなら、自分も長く働けるだろうと思い、この会社を選びました。今週から砺波工場で研修が始まり、検品作業等を行っていますが、まだまだ知らない事がたくさんあるので、しっかり研修して一人前になりたいです。
小林
理由は2つあります。一つは、大学時代4年間ひとり暮らしをしていたので、富山に戻りたかったこと。もう一つは、長く働きたかったので、育児制度がしっかりしているところを選びました。実際、女性の営業の方でも育児休暇後、復職して営業としてバリバリ働いておられるというのを会社説明会で聞き、魅力に感じました。業種は絞っていなかったのですが、商業印刷ならポスター、パンフレットなどで地元に密着して働ける、そうしたら地域貢献もできるかなと思い、決めました。
社長
富山でずっと仕事をするのもよいでしょう。ただ、当社も支店・営業所が全国各地にあります。私も異動を経験しています。その土地・土地に違った風習ややり方があり、異動は同じ事をやっていても全然違う感性を知らぬ間に植え付けてくれます。それが、世界が広がることにつながると思います。社会人として、そういう意識は持っていてくださいね。
chapter3
新たな発想で、いろいろな事に挑戦!チューエツを支える人材に
司会
皆さん、この先、この会社で定年まで40年以上勤めることになると思いますが、これからどんな事をやってみたいと思いますか?
チューエツはいろいろな所に工場や営業所があるので、自分が動ける限り、いろいろな所に行ってみたい、と思っています。事務作業よりは、営業をやってみたいと思っているので、いろんな事に挑戦し、チューエツを支えられるような人材になりたいですね。
寺下
友達に、「どんな仕事しているの?」と聞かれたとき、即答しにくいんです。包材事業は友達が知っていそうな商品がないので・・・。グラビア印刷ならお菓子の袋、商業印刷ならパンフレットとかあるけど、包材はそれがないので、一番の看板商品となるものを作りたいし、それに携わりたいです。
山下
今、印刷業界は右肩下がりの部分もあるけれど、40年後もこの会社で働きたいし、働くためにも、柱となる定期的な大きな仕事をとってこようと頑張っています。
社長
紙の需要はリーマンショック以来、確かに右肩下がりで落ちています。例えば、某週刊少年漫画は、1週間の発行部数がピークで約650万部だったのが、最近では一部電子書籍移行の影響もあるが200万部を割っている、3分の1以下です。
また、みんなが持っているスマホ。携帯電話が出た当初は箱の中に分厚いマニュアルが3冊ぐらい入っていたけど、今では紙のマニュアルが無くスマホの画面で見るでしょ。媒体自体が紙から電子に変わってきたことも含め、紙の需要は落ちている。昔は9兆円ぐらいあると言われていた印刷業界の市場は、今は5兆円を切った。でもまだ4兆円以上はある。
当社は、今まで100年続いてきたのだから、これからも大丈夫だと思うかも知れないが、世の中の変化に対応できないと何れ淘汰される。だからと言って、これまでの事をすべて否定する必要はない。ただ、今の状態に依存しているのではなく、これに何を加えていくか、何を見直すのか、それを皆で考えていきたい。これまでの常識が刷り込まれていない皆さんの発想が大切になってきますよ。
chapter4
“人がいい”のは、素敵なこと
司会
皆さん、チューエツのこんなところが好き、というところありますか?
市井
職場の周りでは、“いい人”が多いですね。質問しても邪険にされず、きちんと答えてくださいます。
山下
砺波工場の人は、皆、めちゃ優しいです。皆さん面倒見が良くて、お父さん・お母さんみたいです。
社長
優しい態度に対して、自分が何のために何をするのか、そのためにどのように助けてくれているのか、を理解することが必要だよね。
山下
その他に良いところといえば、福利厚生面。他社に勤めた友達に聞くと、当社はメチャいい。休みも多いし。
寺下
社宅制度もありがたい。
西村
紙の需要が落ちてきているので、厳しい業界だと思う。その中で、VRとかイベント全体の取り組みの中でパンフレット受注とか、いろんなツールを使いながら、紙にこだわらず受注している先輩がおられるので、それを見習い、自分の視野を広く持ちながらやっていきたいです。
司会
当社が今後、100年、200年、300年・・・と続いていく中で、“人がいい”というのは非常に大事なことだと思います。会社を辞める一番の原因は人間関係らしいので、そこが破綻している会社は、たとえ売上が良くても設備が整っていても企業の存続はあり得ないだろう、と思います。
chapter5
皆が自分で考え発信する。そうすれば、チューエツの将来は変わる
社長
当社は印刷、フィルム、ラミネート加工、それに一部不動産もやっています。印刷だけでない、という強みがあります。なので、印刷の営業であれば、フィルム、ラミネート加工をもう少し勉強して自分が売るためのきっかけ作りでもいいし提案でもいいから取り入れて欲しい。そういう材料があるということは良いことです。
また、上のいうことは、是という考えではなく、疑ってかかるくらい自分の考えをしっかり持っていてくれれば心強い。自分で考えて発信するということを是非やって欲しいです。「当社は最後まで生き残るんだ」、そう思ってどのように展開していくか、それを私を含め皆が考えてくれたら、40年後のチューエツは、きっと変わっていると信じています。
司会
本日は、皆さん、お忙しいところありがとうございました。来月には新時代「令和」も幕を開けます。社員の皆さんも、次の100年に向かって、自分の意見をどんどん発信し、新たなチューエツを創っていきましょう!