社長
紙の需要はリーマンショック以来、確かに右肩下がりで落ちています。例えば、某週刊少年漫画は、1週間の発行部数がピークで約650万部だったのが、最近では一部電子書籍移行の影響もあるが200万部を割っている、3分の1以下です。
また、みんなが持っているスマホ。携帯電話が出た当初は箱の中に分厚いマニュアルが3冊ぐらい入っていたけど、今では紙のマニュアルが無くスマホの画面で見るでしょ。媒体自体が紙から電子に変わってきたことも含め、紙の需要は落ちている。昔は9兆円ぐらいあると言われていた印刷業界の市場は、今は5兆円を切った。でもまだ4兆円以上はある。
当社は、今まで100年続いてきたのだから、これからも大丈夫だと思うかも知れないが、世の中の変化に対応できないと何れ淘汰される。だからと言って、これまでの事をすべて否定する必要はない。ただ、今の状態に依存しているのではなく、これに何を加えていくか、何を見直すのか、それを皆で考えていきたい。これまでの常識が刷り込まれていない皆さんの発想が大切になってきますよ。